2019年5月1日
31年間続いた「平成」も遂に終わりを迎えました!
新元号はご存じだと思いますが、「令和」となっております!
天皇陛下が変わる際に行われている儀式こそが
皇位継承の儀式!
その儀式の中心とされているのが
剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)です。
剣璽等承継の儀とは宮内庁の記述によりますと以下の通りです。
皇位を継承された天皇陛下が,ご即位のあかしとして,「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」(皇室経済法7条)である剣及び璽を承継されるとともに,併せて国事行為の際に使用される国璽及び御璽を承継される儀式
宮内庁ホームページ「ご即位・大礼の主な儀式・行事」より
「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」というのは三種の神器(剣・玉・鏡)の事であり、剣璽(けんじ)というのがその中の剣と玉を意味します。
つまり三種の神器の内の
剣と玉を運び入れる儀式を剣璽等承継の儀と言うのです。
では三種の神器(剣・玉・鏡)とはいったい何なのでしょうか!?
それぞれ解説していきます。
剣璽等承継の儀で使用される「三種の神器」とはいったい何?
三種の神器とは?
まずは最初に三種の神器とは何かについてお話します。
古事記、日本書紀において、
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと・天皇の祖先とされている)が天照大御神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受け、
「葦原の中つ国(日本のこと)」を治めるために高天原(たかまがはら・天上の国)から日向国(現在の宮崎県)の高千穂峰に降臨しました。
この地上に降り立つ物語を「天孫降臨」といいます。
その際に、天照大御神から授けられた、
「八咫の鏡(やたのかがみ)」
「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」
「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」
を三種の神器といいます。
まさしく剣・玉・鏡のことですね^^
八咫の鏡(やたのかがみ)は知恵
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は慈悲深さ
草薙剣(くさなぎのつるぎ)は武力を象徴していると言われています!
三種の神器はどこで保管されているか?
剣璽等承継の儀で使われている三種の神器とはすべて本物なのでしょうか?
複製品だとしたら、本物はどこに保管されているのでしょうか?
八咫の鏡(やたのかがみ)
こちらは伊勢神宮に保管されています。
伊勢神宮は天照大御神を祭っているので本来あるべき姿と言えます。
皇居に複製品あり
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
皇居吹上御所の剣璽の間に保管されています。こちらは唯一現物が皇居にあります。
なので剣璽等承継の儀では本物が使用されていると言われています。
最後は草薙剣(くさなぎのつるぎ)
こちらは熱田神宮に保管されています。
皇居に複製品あり
三種の神器★それぞれの由来
八咫の鏡(やたのかがみ)八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の由来
アマテラスオオミカミがスサノオノミコトの行動に嫌気がさして、悲しみ天岩戸に隠れたとされています。
これが俗に言う「天岩戸事件」ですね
アマテラスオオミカミが隠れたことにより世界が真っ暗になり、様々な災害が起こります。
神々は何とかしてアマテラスオオミカミに天岩戸から出てきて欲しいと考えこの洞窟で相談します!
この際天岩戸から出てきてもらう手段として考えられたのが、「玉と鏡」
であったとされています!
最後は草薙剣(くさなぎのつるぎ)の由来
この天岩戸事件でスサノオノミコトは地上に追放されます
そこで出会った老夫婦の娘を助けるためにヤマタノオロチと戦います。
それに見事勝利し、ヤマタノオロチの尻尾から「あるもの」が出てきました。
そのあるものがこの剣と言われています。
何ともワクワクする話ですね!
しかしこの三種の神器、実物を見た人は誰もいません。
いまだに多くの謎につつまれています^^
そこに日本の宝としてロマンを感じますね!